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はじめまして!
当「合鍵物語」は、合鍵にまつわるたくさんの特別な思い出を集めたサイトです。
両親共働きで鍵っ子だった思い出、彼から初めてもらった鍵、などなど!とっておきのエピソードがいっぱい。
合鍵は複製できても、思い出は複製できないのです。ぜひ一話ずつ大切に読んでいってくださいね。

彼女との合鍵

どうもこんばんは!
今日は俺の友達の話を投稿させてもらいました。
俺の友達のK.Nくん。
凄い彼女と付き合ってるなーと思ってたら、こんなところにも合鍵エピがあったとは(笑)。
ちなみに、ここには実際に俺が言ったセリフも出てくるよ。

悩めるK.Nくんに幸あれ。
ここでいうけどさ、自分が好きなら誰に何言われたっていいじゃんって思うよー。
俺はキラキラ好きじゃないけどね(笑)。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

僕の彼女はコギャルだ。
いや、コギャルというのかどうかは知らないが、髪の毛が縦ロールみたいになっていて、頭のてっぺんにデカいモリがある女の子だ。
いつもヒールが高い靴を履いていて、洋服は「レース」「フリル」「ヒラヒラ」「フワフワ(?)」が鉄板。
彼女いわく、これらのアイテムがついていないものは服と呼ばないそうである。

いや、彼女だって最初からこんなだった訳ではない。
言い訳をするみたいだが、大学に入りたての出会い始めは「本当に普通の女の子」だったのだ。
黒い髪に膝丈のワンピース、平べったい靴。
素朴で照れくさそうな笑顔がかわいい、本当に「普通すぎるくらい普通」の女の子だったのだ。
なのに、ある日本屋で見かけた雑誌が彼女を変えた。

「小悪魔アゲハ」という雑誌を手に取った彼女は、「そんなキラキラした雑誌、どっから持ってきたんだ?」と驚いている僕の目の前で、言った。
「私が求めている世界は、これだったんだわ」
「は?」
一瞬、耳を疑った。
「このキラキラ、このヒラヒラ、すばらしいわ。これが女の子ってものだわ。素敵!私もこういう服を着たい」
勘弁してくれ!と思ったが、彼女は本気だった。
次の日から目がチカチカしてくる様なアイテムを買い揃え、なんとそれを着こなす様になってしまった。
度肝を抜かれて目が点になっている僕の前で、彼女は次々に洋服を着替え、上機嫌なのであった。
周囲には散々「気でも違ったのか」「何かがとりついたのではないか」「別れた方がいい」といわれたのだが、僕は「こんなことで別れるのは、本当の愛ではないのではないか」「性格は前のままだし・・・」なんとなくここまできてしまっている。
そう、僕たちは何も変わっていない。
彼女の外見を除いては。

そんな彼女と、同棲することが決まった。
前々から話は出ていたのだが、今回ははっきりと同棲することが決まったのだ。
これまた周囲には「これで逃げられなくなったな」「俺、今度会ったときお前までキラキラしてたら友達辞めるから」と散々言われたが、どうでもいい。
狭くてボロいアパートではあるが部屋が決まり、彼女と一緒に引っ越して、僕たちは部屋の合鍵を作ることになった。

彼女が、選んだのは普通の銀色の鍵。
あれ?彼女にしては地味な色の鍵を選んだなと思った。
もしかして、僕の面子を気にして普通の鍵にしてくれたのだろうか?
彼女も少しは僕の気持ちをわかってくれる様になったのだろうか?
そんな風に思っていたら、なんと彼女はラインストーンのシールを取り出した。
それを使って、鍵をデコレーションしはじめているではないか!!
「ちょっと、それ何!?」
あわてて聞くと、
「ああ、鍵をデコレーションしたいと思って。
だってこのままじゃシンプルすぎるでしょ?
かわいくしたいと思ってキラキラシール買ってきたんだ。
二人分がんばるからね!」

ニコニコと笑いながら、クリスタルやらピンクやらパールやらを選んでいる彼女を見て、僕はガックリとしたのであった。
『俺、今度会ったときお前までキラキラしてたら友達辞めるから』
友だちの言葉が、やけに重く響くのであった・・・。

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