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はじめまして!
当「合鍵物語」は、合鍵にまつわるたくさんの特別な思い出を集めたサイトです。
両親共働きで鍵っ子だった思い出、彼から初めてもらった鍵、などなど!とっておきのエピソードがいっぱい。
合鍵は複製できても、思い出は複製できないのです。ぜひ一話ずつ大切に読んでいってくださいね。

自転車の合鍵

合鍵が大切なのは、家の玄関だけではありません。
僕が子供の時の話になりますが、自転車の合鍵に救われた経験があります。

そのころ、やんちゃ坊主だった僕は毎日のように放課後は友達と遊びまわっていました。
当時は子供用自転車が大ブームで、バイクのような装飾がしてあるものや、必要以上にいろいろなギミックのついたものなどいろいろな種類が出回っていた時代。
なぜか自転車なのにウインカーのついたものまでありました。
僕のうちはあまり裕福ではなかったので、かっこいいバイク型の自転車は買ってもらえなかったけれど、しつこくねだってマウンテンバイク型の青い自転車を買ってもらい、毎日それに乗って遊びに出かけていました。
いつの時代もそうだと思うけれど、「冒険」をしたくなるのが男の子の性。
その時も、いつも一緒に遊んでいるやんちゃ坊主連中と一緒に「隣町までいってみよう」という話になりました。
もちろん、親には内緒。
そんなことを知られたら止められるので、いつも通り近所に遊びに行くふりをして出かけることにしました。

その町まで行くには片道1時間半くらいかかることがわかり、僕たちは一生懸命計算して計画を立てはじめます。
算数は嫌いだったくせに、そういうことの計算はみな熱心だったなぁ・・・
片道1時間半で往復3時間。
目的地にはおいしいと評判のアイスキャンディー屋があるので、そこでアイスを食べて戻ってくるというのが僕たちの立てたプランです。
休憩とアイスを食べる時間を含めて全部で4時間あれば帰ってこられると考え、学校が普段よりも少し早く終わる日にみんなで出かけることにしました。

出発したのは午後の1時過ぎ。
順調に飛ばして隣町までつき、みんなでガッツポーズ。
自転車をとめてアイスを食べると、近くにアスレチックのある楽しそうな公園を見つけました。
少しだけ遊んでいこう・・・と寄ったのが運のつき。
いざ帰ろうとすると、僕の自転車のカギがありません。
アスレチックで落としたのだろうと探し回ってもどこにも落ちていない上に、時計はどんどん進んでいきます。
僕の家は母親が仕事に出ているので、電話をしても誰もいません。

どうしようもなくなった僕は、自宅のカギを友達に預けて自転車の合鍵の入った引き出しを友達に教えました。
それからの時間は、永遠のように長かった!
2時間後、友達がおじいさんの運転する軽トラックで僕の合鍵をもって迎えにきてくれました。
鍵を外してトラックの荷台に自転車をつんで家まで帰るあいだにたっぷりお説教されたのは言うまでもありません。
鍵は絶対になくしてはいけない!と学んだ出来事でした。

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