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はじめまして!
当「合鍵物語」は、合鍵にまつわるたくさんの特別な思い出を集めたサイトです。
両親共働きで鍵っ子だった思い出、彼から初めてもらった鍵、などなど!とっておきのエピソードがいっぱい。
合鍵は複製できても、思い出は複製できないのです。ぜひ一話ずつ大切に読んでいってくださいね。

合鍵をもらって

こんばんは!
このブログを書く様になってから、実際に合鍵のエピソードを聞くことが本当に増えました。
周囲の友達がぽつぽつと合鍵について語ってくれることも増えて、びっくりするやら感動するやら・・・。
合鍵のエピソードって結構あるけど、女の子は特に「合鍵」に特別な思い入れがあるんだなと思った。

これは、僕の友達からのお話です。
Y.Kさんのお話。
俺から見ても素敵なカップルだから、幸せになってね。
ここで言わせてもらいました。
いいお話をありがとう。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

最近、彼氏に合鍵をもらった。
別にわたしが欲しいと言った訳じゃないし、合鍵を作ろうという話題になったわけでもないけど、ある日突然彼氏が「はい」って渡してくれた。
私が受け取ったのは本当に普通の鍵で、どこにでもある変哲もない鍵だ。
だけど、彼氏から受け取ったそれはズシリと重く、私の手のひらに乗った。

「べつにいつ来てもいいから」といわれたけど、いざ受け取るとなんだか恥ずかしい。
家に行っても特にすることもないし、したいこともないし、「どうしようかな」と思っていたら、彼氏に「なんでうちこないの?」って言われた。
この微妙な感情を言い表すことができなくて、私は何も言えなかった。
合鍵は、ずっと私のバッグの中に入っている。

シンプルな合鍵にキーボルダーをつけて、ちょっと可愛らしくしてみた。
一日にい何度も合鍵を取り出して、「どうかな?」と見てみる私は、旗からみればとっても気持ち悪くて最悪だろう。
一応、友達にも自慢してみた。
「合鍵もらっちゃったんだ~」といったら、みんな「うらやましいわ、このこのー」と言って、一緒に喜んでくれた。
だけど、いざ鍵を使おうとすると、使えない。
なんだか、鍵を使うことが申し訳ない様な気がするのだ。
いや、申し訳ないんじゃなくて、恥ずかしいのだ。

別に、これまでに彼氏の部屋なんて何回も入っている。
もう長い付き合いなので、合鍵くらい持っていてもおかしくないのだが、いざ鍵をもらうと恥ずかしくってたまらない。

やっぱり、合鍵をもらったからには洗濯くらいした方がいいのだろうか。
それとも夕飯を作るとか?
掃除をするとか?
でもそこまでやったら迷惑だし、奥さんみたいだよね?

考えれば考えるほどわからなくなって、私は混乱してしまった。
これを渡すことで、彼氏は私に何を望んでいるのだろう。

悶々と悩んで、鍵を使わない日々が過ぎていく。
彼氏も別に、私が合鍵を使わないことには疑問を感じていないみたいだ。
「用事がないからこないんだろう」くらいに思っているみたいだ。

私が合鍵にこんなに悩んでいるなんて、この人はきっと思いもしないのだろう。
特に変化のない私たちの関係の中で、この合鍵はどういう意味を持つのだろう。

そんなある日、彼氏が私に言ったのだ。
「今日俺バイト早くあがるから、お前飯つくっといてよ」
言われたとたん「えっ」て思った。
「合鍵渡してるじゃん、あれ使って部屋の中に入っててくれたらいいよ」
本当に普通のことみたいに、彼氏は言った。

そういわれて、私の心臓はどきんとはねた。
嬉しい。
嬉しい。
合鍵をもらって、こんなに「嬉しい」と思えたのははじめてた。
ああ、私はなぜこんなに悩んでいたのだろう。
今は、ただ吹っ切れた様に嬉しいだけだ。

私は帰りにスーパーに駆け込んで、彼氏が大好きだという肉じゃがの材料を買ってきた。
肉じゃがは私の得意料理なので、きっと喜んでもらえるだろう。
今日はじめて、「合鍵をもらうことができて嬉しい」と思えた。

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