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はじめまして!
当「合鍵物語」は、合鍵にまつわるたくさんの特別な思い出を集めたサイトです。
両親共働きで鍵っ子だった思い出、彼から初めてもらった鍵、などなど!とっておきのエピソードがいっぱい。
合鍵は複製できても、思い出は複製できないのです。ぜひ一話ずつ大切に読んでいってくださいね。

Archive for the ‘合鍵をもらった日’ Category

かわいい合鍵

今日は知人から聞いた話をご紹介します。
その知人には、二人のお子さんがいるのですが、お兄ちゃんのほうに重い病気があります。
そのためお母さんは病院と家を往復する毎日。
妹さんはまだ小学校2年生なのですが、学校が終わると学童保育に通い、そのお迎えすら間に合わない日があるという状態。
けなげな娘さんは家の状況もよく分かっていて、学童にお母さんがお迎えに来ない日は一人で帰ってきます。
時にはお母さんの帰りが夜の10時を回ることがあるそうですが、そんな時は自分でご飯とレトルトカレーをチンして食べているとか
それでも不満は言わないし、家のお手伝いもよくしてくれるそうです。

お母さんとしてはとても助かるのですが、まだ幼い娘さんが不憫でなりません。
そこで、娘さんに何かプレゼントをしようと考えました。
お母さんが近くにいないときでも、いつも持ち歩いているものなら寂しさも少し解消されるかも・・・
そう考えて、新しい合鍵を作ることにしました。
それまで娘さんが使っていた鍵は、ごく普通の合鍵で、それにピンクのひもを通して首からかけて持ち歩いていました。
この鍵を、もっとかわいいものにしてあげよう!

ある日曜日、おしゃれなカギをたくさん扱うお店に娘さんを連れていきました。
そこには、お花模様や水玉がプリントされた鍵や、ヘッドの部分にキャラクターのついたもの、絵本に出てくる宝箱のカギのような、きれいな石がヘッドについたものなどたくさんのカギが並んでいます。
娘さんは目を輝かせて鍵をながめ、ずいぶん長いこと考えたそうです。
そうして選んだのは、アニメのピカチュウがヘッドの部分についた鍵。
娘さんはピカチュウが大好きで、いつもノートに絵を描いているとか。
本当はいろいろなグッズも買ってやりたいけれど、家計的になかなか買えないのだそうです。
だからこそ、自分専用のピカチュウのカギは娘さんにとって最高のプレゼントだったのでしょう。
その後、お兄ちゃんの病院へお見舞いにいったそうですが、病室へ入るなり真新しい鍵をお兄ちゃんに見せたそうです。
大好きなお兄ちゃんからも「よかったね」といってもらい大満足。
首からかける紐もピカチュウの色に合わせて黄色に変え、毎朝大事に首にかけて学校へ出かけていくそうです。
大変な家庭の中でも、一生懸命に生きる女の子。
かわいい合鍵が、そんな彼女の支えになってくれたらいいですね。